『Pythonではじめるアルゴリズム入門』の感想

『Pythonではじめるアルゴリズム入門』について

この本はPythonのコードを使って、様々なアルゴリズムを紹介している本です。

この本での目標は「アルゴリズムは何で必要なのか」「コード力・問題処理能力の上昇」「処理速度の意識・向上」とされています。これを踏まえつつ、本書を読んだ感想としては、Pythonの基礎は抑え、幾つかコードを書いてみたが、ひとのコードと比べて自分のコードが汚く見えたり、処理時間が気になってきたような脱初心者を目指す人にぴったりの本かなと思います。

Pythonの入門書を読み終えた初心者が2冊目にこの本を手に取ることは個人的にはオススメできないです。インプット型の本ばかり読んでしまうと、学習だけで疲れてしまい、プログラミング学習自体止めてしまいかねないと思います。
2冊目は自分の興味のある領域の本から読んで、プログラミングを楽しんでほしいです。機械学習・RPA・スクレイピングなどでプログラミングを書いて、 ちょっと自分のコードが気になったタイミングで参考にしてみてはと思います。

『Pythonではじめるアルゴリズム入門』の読み方紹介

本の大枠の内容に関してはAmazonの商品の説明やレビューですでに上がっているので、ここでは自分がどのようにこの本を読んだかを紹介します。
参考:Amazonの商品ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4798163236/

最初は読むべき章の説明をします。chapter1,2はデータ型や制御構造・関数などPythonの基礎知識が紹介されています。 初心者も読めるような他のPythonの書籍にも多く見られるこの手の基礎知識は普通は読み飛ばしてしまうことが多いかなと思います。ただし、この本に関していうと処理をいかに効率的で高速なものにするかという部分が大事であるので、(chapter1は読み飛ばしても良いが、)その基礎となるchapter2は目を通すべきかなと思います。

続いて自分の本書の読み方を紹介ていきます。ただアルゴリズムの概念を知り、それをPythonで実装するだけだと、正直だれてしまう部分もあるかなと思います。基本的な配列の処理ならnumpy使えばいいじゃんとなって、読むのをやめてしまう人もいると思います。

本書はアルゴリズムの説明→Pythonでの実装の順になっているので、自分はアルゴリズムの説明を読んだ段階で自分で実際にコードを書いてみて、 そのあと本書のコードを読むことで、「こう書けばコード読みやすいのか~」とか「こう書くとコードが効率的になるのか〜」
と練習問題のように扱いながら読むことで、自分の中になかったコードの書き方を知ることができました。

アルゴリズムに興味があり、コードを磨くための試金石を探している人は一度この本を手に取ってもらえると、面白いと思います。